「勉強しなさい!」と叱る日々にお疲れのお母様へーモチベーションマネジメントその③

ーマインド編、受容と共感、相互尊敬と相互信頼PART③

それでは子供達が勉強しない際にいらいらせずに受け止めてあげるためのこつを順番に説明させていただきだきます。

A)自分の中に潜む「べき論」の廃止

B)確認をする事

C)「リフレーミング」

D)後付けでも共感的に考えようとする事

E)お子様の良いところや、達成された点、感謝すべき点を「思い出す事」

A) 自分の中に潜む「べき論」の廃止

そもそも、お子様が自分の言う通り、思った通りにならない(つまり勉強しない)といらいらしてしまうというのは、

前提として親御様の中に

「子供は親の言う通りにする「べき」」

という価値観が潜んでいます。

そのため、言う通りにならないといらいらしてしまうのです。

(当たり前ですが、思った通りにならない前提の事が、思った通りにならなくても、イライラしないはずです。)

その価値観を一度横に置いておいて、お子様に接してみて下さい。

「子供は親の言う通りに行動する「べき」、親の言う通りにするのが当たり前」

という価値観を自分の中で棚置きして

「子供には、子供の価値観がある。勉強しないのには理由がある。その上でどうすれば、私(親)の意見を伝える事ができるだろうか」

と工夫しようとする発想になるはずです。

(具代的な伝え方のテクニックはまた後日書かせていただきます。本編では、まずお子様と接する際のマインドのみ書かせていただきます。)

(B)(C)確認をする事と「リフレーミング」

なぜ勉強しないのかを聞いてみてあげて下さい。

その際に追及する聞き方ではなく、

「1つ聞いていいかな(コーチングで言うところの「許可」のスキル)。なんで勉強しないの?つまんない?」

答えが出てこない時にも、急かさずに

「ゆっくり考えていいよ。答えが出るまで待ってるから(コーチングで言うところの「沈黙」のスキル)。」

というように

相手が理由を話しやすいように聞いてあげて下さい。

お答えとしては、親御様が想像しがたいような

「友人の相談内容をずっと考えていた」

などの理由が出てくるかもしれません。

また、もちろんご想像通りにの

「つまらない、ゲームの方が楽しい」

「なんで勉強しなきゃいけないのか分からない」

などのお答えが返ってくるかもしれません。

ここで大切なのは、そのようなお答えが返ってきた際にその解釈を例えば

「仕方ない子ね。ダメな子ね。」

から

「へぇ。あなたゲームなら(楽しい事なら)頑張れるのね」

「勉強する意味なんて、ずいぶん深い事考えるのね」

などと良く捉え直す(リフレーミング)事を意識してみて下さい。

※日頃からお子様に対してはダメな部分のみが際立って見えてしまう事が多々あると思いますので、ぜひ良く捉え直す習慣を身につけてあげてみて下さい。

(D)後付けでも共感的に考えようとする事

さらに、一瞬はお子様の勉強しない態度にむっとしても

「私も嫌いな仕事は、手抜きまではしないけど最低限の事しかしようとしてないかも、、、」

「私も仕事終わった後(生徒の場合学校が終わった後)さらに夜残業して頑張ろうとは思ってないかも、、、」

などと無理矢理でも、後付けでも共感的に考えてあげて下さい。

お子様が勉強しない事には、必ずお子お子様なりの理由がある、そしてそれを肯定的な受け止め、共感的に考える事が大切です。

E)お子様の良いところや、達成された点、感謝すべき点を「思い出す事」

とても失礼な話になってしまいますが、多くのお母様が、お子様がお生まれになった直後は「この子がいてくれるだけで幸せ(存在承認)」「健康にさえ育ってくれれば幸せ」などとお考えだったのではないでしょうか?

それがいつの頃からか、「勉強しないとダメ」「それはあなたのため」などという押し付けの(少なくともお子様は押し付けられていると考えている可能性が高いです)

いわゆる「条件付き愛情」に切り替わりつつあり、

逆にその条件にそぐわないお子様の特徴は、ダメな部分として際立ってきているのではないでしょうか?

そこを切り替えていただき

「(どんなささいな点でも(コーチングでいう(ベイビーステップ))以前に比べて何か良くなった点はないだろうか」

「この子の良いところはなんだろう」

「良いところが社会に貢献できそうなところはなんだろう」

「ありのまま(勉強のやる気のない)のこの子がいてくれるだけで嬉しい」

「何かこの子に感謝すべき点はないだろうか」

などと考える癖をつけてあげて下さい。

以上が子供達が勉強しない際にも「いらいらせずに」受け止めてあげるためのポイントになります。

いらいらしないための、「思考のコントロール」が中心になりましたが

さらに深く

「衝動のコントロール」などの怒りのコントロールを本格的にご存知になりたい方がいらっしゃいましたら

アンガーマネジメントやマインドフルネスなどのお勉強をお勧め致します。

本日の記事は以上となります。

本日もお読みいただきまして誠にありがとうございました。

続きはまた後日書かせていただきますのでよろしくお願いいたします。

南浦和の個別指導塾

浦和未来学舎 塾長 鈴木需